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うっかりさん大歓迎なうっかりメーカー(前編)

さて、前回のマイクロソフト編から少し間が開いてしまいましたが、今回はレノボ(Lenovo)編になります。どういう訳か、終了までかなり時間がかかりました。

ここに初めての方は以下のエントリーをまずご覧になってから読み進めて頂けると良いかと思います。
うっかり適当なメールアドレスを作る人たち
うっかり適当なメールアドレスを作る人たち(2)

事例6:レノボ(Lenovo)

メール受信日:2017年4月24日
クレーム開始:2017年4月28日
クレーム終了:2017年7月10日

私の「普段使っていないメールアドレス」に覚えのないメールが届きました。
こんな内容です。



そうです。前回のマイクロソフトに続いて、レノボ(Lenovo)も同じように覚えの無いメールを送ってきました。うっかりさんが、買ってきたパソコンをうっかり設定した結果ですね。このメールを読むと、

Lenovo IDにサインアップ頂き誠にありがとうございます。本登録はまだ完了しておりません。セキュリティー上の理由により、下記をお客様に行っていただいております。お手数ですが、「ACTIVATE >」ボタンをクリックし、ウェブページを開いてください。最終確認が完了し、お客様のLenovo IDの本登録となります。

と書いてあります。「セキュリティー上の理由」って何でしょうね。これは「覚えの無いメール」を受け取った人から見てどう判断したら良いでしょうか。素直に受け取れば、「ACTIVATE >」ボタンをクリックしない限りは本登録は完了しないし、本登録が完了しない限りはメールは何も送られてこない、と思いますよね。マイクロソフトのように積極的な「覚えの無い場合」の対処方法は提供されていませんが、まあこれも一つの方法なので4月24日の時点ではこのまま何もしないで様子を見ることにしました。

レノボからメールがどんどん送られてくる

そうすると、次の日からどんどんレノボからメールが送られてきます。それも登録とは関係の無い宣伝のメールが。

これは一体どういうことでしょうか?
それぞれのメールの一番最後の部分はこんな感じです。


いづれも「覚えの無い」場合の直接的な対処方法は書いてありません。それにしても、この部分の文字の色は読み難い色の組み合わせを使っていますね。そこに配信停止のリンクがありますが、クリックするとこういう画面になります。

「配信停止の理由」の選択肢の中には「覚えの無いメール」はありません。
今度は、「各種お問い合わせ先」のリンクをクリックしてみました。

また例によって電話は0120のフリーダイアルしかありませんが、「チャットサービス」があったので、これを利用して一体これはどういうことなのか訊いてみることにしました。

レノボの実に雑なメールアドレスの取り扱い

レノボから宣伝メールが送られ始めてから4日後の2017年4月28日夕方にレノボとチャットをしました。
以下はその時のチャットの記録です。双方の名前やメールアドレスは書き換えてあります。明らかだと思いますが、[私]が私で、[レ]がレノボです。

残念ながら、チャットの最後が私の都合で尻切れトンボになってしまっていますが、アクティベーションの部分以外はおおむね聞きたい事は聞けたと思います。
かなりいい加減なメールアドレスの取り扱いをしていることがこれを読むと分かると思います。
まとめると、こういうことになります。

  • レノボは本登録完了に関係なく「本人」が希望していればメールを送る
  • レノボはメール配信に際して「本人」確認していない
  • レノボはメール配信停止についても「本人」確認していない
  • メールアドレスの情報削除は「レノボ・ジャパン株式会社 個人情報事務局」に依頼する必要がある。

つまり、誰でも任意のメールアドレスをそのまま登録することができ、誰でも登録されたメールアドレスへの配信を停止できるそうです。
レノボにとっての「本人」は「その都度言ってきた人」くらいの意味合いしかもっていないようですね。そこには、間違って「覚えの無いメール」を受け取った人に対する配慮は全く無いようです。しかも、理由はどうあれ一旦登録されたメールアドレスの情報を削除するためには別途依頼が必要だと。

さて、長くなってきたのでここで一旦切ります。
次回は、個人情報事務局へメールです。

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