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postfix Software

Mail server is backup MX

自分のためのメモ
大抵の人には役に立たない情報です。

とある事情で、あるドメイン名の全部のユーザーのメールの送信のためだけのsmtpサーバーが必要になって、すでに稼働しているposftfix adminのvirtual domain環境にそのドメイン名を追加登録して全ユーザーの登録をしてssl/smtp-auth なsmtpとして使った時のお話。


状況的には元々そのドメイン名のメールの送受信のための smtp/pop3 がセットになったよくあるメールサーバー環境を利用していたところ、とある事情でメール送信にそこのsmtpが使えなくなるという事態が発生。メール受信としてのsmtpは問題ないので今使っているpop3の受信環境はそのまま使いつつ、メール送信だけ臨時に他のsmtpサーバーを使って凌ぐという事案。
MXとかSPFとか気にしなければ、そのまま設定するだけで、この臨時smtpはメールの送信に使えるようになるので普通は問題ない。
但し、送ったメールに自分宛にbccした自分宛に届くはずのメールだとか、同じドメイン名の別のユーザー宛に送ったりしたメールは、本来のMX宛にメールは配送されることなく、臨時smtpの所のメールボックスにメールが配送されて溜まってしまう。やっぱりこれは困るし臨時だし main.cf とか今更いじりたくないし、何とかめんどくさくない方法は無いかなと思ってふと気が付いたのが、Postfix Adminのドメイン名登録の所にある「Mail server is backup MX」日本語だと「バックアップ MXサーバ」というチェックボックス。

「バックアップ」ってことは今回の場合もバックアップ用途には違いないよなぁ、と気が付いてチェックいれてみました。
そうすると、期待通りに自ドメイン名宛のメールは本来のMX宛に配送されるようになりました。めでたしめでたし。

元々このチェックボックスは、本来の(MX最上位の)メールサーバーがダウンした時に、行き場を失ったメールがMX下位のメールサーバーに配送され一旦そこに保管され、本来のメールサーバーが復活した時にまた保管されたメールが本来のメールサーバーに配送される、という仕組み。
今回のケースは、本来のメールサーバーは生きている状態で、バックアップサーバーにメールを直接送り込んでやれば、そのメールはその場に留まることなく本来のメールサーバーに即座に配送される、ということになる。

あと、本来のBackup MXの場合は一々ユーザーメールボックスを作る必要は無いんだけど、今回の場合はメールを送信するのが目的なので、smtp-authのためのユーザー登録が必要になり、そのためにはユーザーメールボックスを作る必要がある。

参考)
Backup MX – Necessary to create mailboxes?

 
まあ、Postfix Adminの本来の使い方とは違うとは思うけど、こんな場合に役に立つオプションがあったというお話でした。

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