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続 在日外国人の犯罪は多いと言えるのか?


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先のエントリーで在日韓国・朝鮮人の刑法犯検挙率が高いことが分りましたが、ここでデータをもう少し掘り下げてみましょう。

この表は先のエントリの表に在日外国人から韓国・朝鮮人を除いて計算した数値と意外に低いと指摘した中国の数値を追加したものです。これは、韓国・朝鮮人の数値の影響が大きくて全体の数値が底上げされてしまっているように見えたので、そこが分るようにしてみたかったからです。

それをグラフにしたのがこちらです。黄色の線が在日韓国・朝鮮人を除いた在日外国人の刑法犯検挙率になります。緑色の在日外国人全体の線よりも大分下の方に来ていて、日本人の半分から2分の3くらいの低い水準だということが分ると思います。茶色の中国の線はさらにその下を推移していますね。

このグラフは在日外国人の国籍別人口推移です。大雑把に言って中国人と韓国・朝鮮人がそれぞれ4分の1を占め、残りがその他という感じになっています。在日外国人というくくりで見た時、中国人と韓国・朝鮮人は人数規模がほぼ同じの主要集団なので何かを比較するのに適していると思われます。ここで両者の間にこれほどまでの検挙率の差が認められる以上、その内訳を見てみない訳にはいきません。

このグラフは再掲になりますが、中国と韓国・朝鮮のみ取り出してみたものです。韓国・朝鮮の70%を占める特別永住者以外の30%の部分に中国と同じような種別構成の人が圧縮されて存在しているように見受けられます。両者ともほぼ同じ人口です。なのに刑法犯検挙率が大きく異なるのはやはり突出した特別永住者の存在を無視するわけにはいかないでしょう。

警察庁からこの切り口でのデータは公表されていないので、これ以上掘り下げることは難しいです。ここは今後の警察庁のさらなるデータ公開に期待したいところです。

これまでのデータの解析から現時点で少なくとも言える事は、

  • 在日外国人の犯罪は多くはない
  • ただし、在日韓国・朝鮮人の犯罪は多い

ということになります。

最後に、公的な公開資料の計算結果からここまで鮮明に在日韓国・朝鮮人の犯罪(刑法犯検挙率)が多いという結果が出てくるとは思っていませんでした。どこかで計算ミスをしているかもしれませんので、もし何か訂正すべき点などがありましたら、コメントでお知らせ下さるとうれしいです。


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「続 在日外国人の犯罪は多いと言えるのか?」への6件の返信

下記のサイトを参考にすると、中国人の人口のほうが韓国朝鮮人より大分多く、検挙数は中国のほうが圧倒的に多いように見えますがどうなのでしょうか?使っているデータや根拠が違うのでしょうか?

https://izanau.com/ja/article/view/gaikokujin-hanzaisya-ranking
日本にいる外国人の国籍割合
1. 中国        730,890人 (構成比28.5%)
2. 韓国        450,663人 (構成比17.6%)

総検挙件数ランキング
1.中国      4,615件 
5.韓国      864件

NNNさん、コメントありがとうございます。

なにぶんかなり前のエントリですので記憶が薄れていますが、手元にあった当時の資料の数字を見たら、以下のとおりでした。
いずれも当時警察庁と法務省のサイトに公開されていた情報です。

2015年(平成27年)
検挙数(来日分)
中国 2,390件 (vs 参照記事 4,615件)
韓国 543件 (vs 参照記事 864件)

在留外国人人口
中国 785,982人 (vs 参照記事 730,890人)
韓国 519,134人 (vs 参照記事 450,663人)
朝鮮 33,939人

恐らく参照記事と情報元は同じですが、統計年度が違う(参照記事の方が新しい)ので数字が異なっているのだと思います。
それから、「来日外国人」と「日本にいる外国人(在留外国人)」とは全く意味が異なります。前者は滞在90日以内の外国人であり、後者はそれ以外の永住を含む長期滞在の外国人です。
ですのでこの数字の違いは、質の悪い外国人旅行客が増えましたね、特に中国人は多いみたいですね、在留外国人は減少傾向にあるようですね、という評価になると思います。

ちなみに2015年の総検挙件数(在留外国人+来日外国人)は以下のとおりで、中国人よりも韓国人の検挙数が多くなっています。

中国 3,351件 (内訳:在留中国人分 961件+来日中国人分2,390件)
韓国 3,996件 (内訳:在留韓国人分3,453件+来日韓国人分 543件)

つまり、在留外国人という括りで見たら大分見え方が変わってきますよ、というのが私のエントリーの趣旨です。参照記事の方ではそのことについては触れられていないようですね。

すみません、改行とスペース入れたのですが投稿すると反映されず、
非常に見にくい文章になってしまいました。申し訳ないです。

Masashiさん お返事ありがとうございます。
来日外国人在留外国人の違いの説明ありがとうございました。
とてもよく理解できました。
つまり韓国・朝鮮人の犯罪は永住者・特別永住者(在日)が起こしている確率がかなり多い。という事ですね。
また、一点「2015年(平成17年)」と記載がありますが、
これは「2015年(平成27年)」の間違いでしょうか?それとも別の意味でしょうか?

ちなみに下記のような記事もありました。
「ベトナム人の刑法犯が中国人抜く」
https://www.sankei.com/article/20161127-JVMSVDKNAVPBZEQKQYJJJKLI6A/

この記事はわざわざ(永住者除く)と書いてあるように、意図的に特別永住者の多い在日韓国・朝鮮人のデータをカウントせず、ベトナム人・中国人がもっと悪いようにミスリードさせるメディアの意図を感じますがいかが思われますか?

もしまたお時間があれば最近問題視されているベトナム人の犯罪の実態などにフォーカスした記事も期待しています。

そして少し話はずれますが「指定暴力団一覧」
の代表者に、沢山の韓国・朝鮮系の名前が並んでいるのもショッキングでした。
https://www.boutsui-aichi.or.jp/guidance/list/

このような在日の暗部も在日韓国・朝鮮人の犯罪率が非常に高い事と繋がっているのでしょうか。
色々ご意見お伺いできれば幸いです。

と、ここまで書いてみて、
「特別永住者」は犯罪を犯しても日本に留まる事ができるが
「永住者」やその他の在日外国人は犯罪を犯すと永住権を失効されたり、
次のビザの更新が出来なくなる、等があるため
犯罪に対してのハードルが全然違うのかもしれない、と思いました。
仮に在日中国人も「特別永住者」が多ければ、在日韓国人なみに(もしくはもっと)犯罪率が増えるのかもしれません。

NNNさん、コメントを再度ありがとうございます。

まず、「2015年(平成17年)」は私の書き間違いです。
「2015年(平成27年)」に修正しておきました。ご指摘ありがとうございます。

まず『この記事はわざわざ(永住者除く)と書いてあるように…』についてですが、記事のグラフに表示してあるとおり「警察庁調べ」ですので警察庁発表資料にそういう数字が書いてあったのだと思います。私の別エントリにある警察庁の表(下記URL)には「外国人検挙件数」と「うち来日(件数)」だけが掲示されていて何故か在住者の件数は明示されていませんので、これはメディアの意図というよりもどちらかというと警察庁の意図を私は感じています。私がこの一連のエントリを書いたきっかけでもあります。

https://www.masashi.org/blog/wp-content/uploads/2017/03/gaikokujinhanzai.png

また、『犯罪に対してのハードルが全然違う…』に関しては、そもそも永住権を得るためには「素行が良いこと」などハードルの高い要件があるのに対して特別永住権はそれ自体取得要件はほぼ無い(ある時点において日本に居たという点のみ)という違いがありますので、あまり比較対象にはならないのではないかというのが私の考えです。むしろ日本国民の犯罪率との比較をした方が現実をより正確に見られるのではないかと思います。また、特別永住者には帰化するという選択肢もありますが、この場合にはやはり「素行が良いこと」という条件が課せられますので、どうしても帰化したくてもできない層が残る(濃縮される)という現象が起きている可能性はあるのかもしれません。

中国人の特別永住者の犯罪率など関しては、仮定の話ですので何とも言えないですね。実際、韓国・朝鮮人以外の特別永住者はごく僅かなのが現状ですし、特別永住者全体の数は今後増えることは無く減る一方(高齢化による減少と帰化による減少)ですし、今現在ある数字の推移で語る方が現実的だと思います。

参考)「特別永住者」の人口(Wikipediaより)
2020年末時点で304,430人(韓国・朝鮮人 300,789人、台湾人 1,114人、アメリカ人 835人、中国人 796人、 その他)

余談ですが、普通に日本で日本語を使って問題なく暮らしている素行の良い在留外国人にとって永住権を得る要件よりも帰化要件の方がある意味容易であるという事実はあまり知られていないようです。大きなハードルは帰化は国籍離脱必須という点だけですね。

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