JAPAN RAIL PASSとは
外国の人が日本国内を旅行する時に便利な切符としてJAPAN RAIL PASSというJRの商品があります。これはざっくり言うと、一定の期間日本国内のJR鉄道バス船などが載り放題という非常にお得な切符です。期間は7日間14日間21日間の3種類でグリーン車普通車の種別の全部で6種類です。例外事項などもあるので詳しくはジャパンレールパスのサイトを見て確認してください。
どんな人がこの切符（パス）を使えるのかと言うと、『外国から「短期滞在」の入国資格により観光目的で日本を訪れる外国人旅行者。』です。なので普通は日本人が利用することはできないのですが、日本国外に居住していて居住している国に永住権を持っている場合やその国の人と結婚している場合は日本人でも使えることになっています。
それから購入方法が結構面倒です。なんせ日本国内では販売していません。まず、海外で支払いをして「引換券」を購入します。そして日本に入国してからこの「引換券」とパスを交換で受け取る仕組みです。引換券は3ヶ月有効で、パス引き換え時から1ヶ月以内の日にパスの使用開始日を指定できます。
昨年末に日本に帰った時にこのパスを利用しました。その時の流れを備忘録として書いてみます。
海外でJAPAN RAIL PASSの引換券を購入
最初に旅程が決まってからパスをオンラインで申し込みました。扱っている旅行社はゴールドコーストだとJTBかHISがすぐに見つかります。他にも地元の旅行会社で扱っているみたいでしたが、値段は日本円ベースで決まっているし、日本の旅行だし、オンラインで申し込めたので今回はHISで購入しました。昨年11月のとある土曜日にクレジットカードで支払いして翌月曜の昼過ぎにはサーファーズのHISオフィスで引換券(EXCHANGE ORDER)を受け取ることができました。この時にパスポートやビザ等の資料が必要になると思って古いビザシールのあるパスポートとかRRVのステータス画面のコピーとか用意したけどあまりチェックはされなかったような気がします。
日本でJAPAN RAIL PASSを受け取る
日本に着いたらジャパンレールパス引換箇所でパスに交換します。引換箇所はJRのみどりの窓口ですが、交換できる駅が限られているので要注意です。とはいえ、外国旅行者がまず立ち寄りそうな駅が引換箇所になっているのでそんなに大変ではないと思います。関空駅や成田駅はもちろん、観光都市の主要駅ならOKな感じです。私は三ノ宮駅で交換しました。交換する時にはパスポートが必要です。厳密にはここでビザなどの書類も必要になるはずですが、私の場合はパスポートと引換券だけで交換できました。とは言え、パスの交換方法のページにはかなり厳しく必要書類を求めているので万全は期しておいた方がいいと思います。パスには使用者本人の名前とパスポート番号を記入することになります。
これがそのパスです。パスの台紙に自分で名前と国籍、パスポート番号を自分で書いて、それによくある裏が磁気タイプの切符をパウチしてから手渡されます。パスが発行されたら使用開始日以前でも指定券などの購入というか無料なので発行をしてもらうことができます。私もその場で使用開始日の指定券などを発行してもらいました。このパスを使う時は常にパスポートも持っていないといけないのですが、期間中一度もパスポートの提示は求められませんでした。
JAPAN RAIL PASSの良かったこと悪かったこと
このパスは期間中は乗り放題で、無料で特急券や指定券もみどりの窓口で発行してもらえます。ひたすらこれは便利というかお得です。計画変更になっても移動費用を気にしなくていいのは大きなメリットです。神戸から広島へ日帰り旅行した2日後に長崎へ行くとか普通じゃ考えないような日程で旅程が組めました。ただし、新幹線の「のぞみ」と「みずほ」は自由席ででも乗れません。実際にこのパスを使ってみて一番不便だったのはこの「のぞみ」に乗れないことでしたね。のぞみに乗る場合は指定券だけ買えばいいのではなく、乗車券も買う必要があるので事実上のぞみは乗れません。なので長距離の移動は時刻表とよく相談して計画しないとまずいかも。あと不便だったのは自動改札が通れないこと。かならず駅員さんにパスを見せて改札を通らないといけないのが地味に不便でした。ただ、どの改札でもこのパスは良く認識されているみたいで一度も不審な対応はされませんでした。ある時、車内検札で私たちの座席周辺の外国人の人全員がこのパスを見せていたということもあったりして、かなり外国人旅行客には利用されているみたいですね。
今回は私が14日間で嫁はんと子供が7日間のパスを使いましたがトータルで見るとほぼ半額割引相当かそれ以上の収支計算になりました。また機会があれば利用したいと思います。