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四方山

デビットカードの罠

豪州での支払い方

クレジットカードと同じ様に使えるデビットカード。カードを使う時に口座にお金が入っている必要がありますが、クレジットカードのように手に入れるのに事前審査とか不必要で年会費も無しなので、とりあえず持っていれば困ることはないということで私も持っています。
豪州では普段の買い物の現金以外の支払い方法はEFTPOSという仕組みで銀行預金からカードで直接払ったり、公共サービスの支払いなどはBPAYという支払い専用口座への振込みのような方法とか、結構支払い方法が充実していてどうしてもクレジットカードが必要なケースは実はあまり多くはありません。

EFTPOSは1,000ドルを超える支払いには使えないのでとか、オンラインショッピングでクレジットカードしか選択肢が無い時とかにクレジットカードの出番になります。また、EFTPOSだと手数料取られないのにクレジットカード払いだと数パーセントの手数料を取られるケースも多いので、ポイントが貯まるというのは無視するとして、最終的にある程度の高額の買い物やクレジットカード払いで手数料を取られない場合に初めてクレジットで払うことになります。

先日、こんなことがありました。

子供のパソコンを買うのにLenovoのオンラインショップYoga 2 Proをショッピングカートに入れて、あとここでクリックしたら支払い画面に入るという状態で、クーポン番号を入れる欄が目に留まりました。ここにクーポン番号入れれば少し安くなるんだろうなーと頭の中でクーポンどこかに無かったかと思い巡らせているとLenovoのセールスがオンラインチャットのポップアップで「なにかお手伝いすることはありませんか?」という感じで声をかけてきたので思わずそれに応えて「何かここで使えるクーポンとかありませんか?」と尋ねてみました。すると、「クーポンは無いけどパソコン用のスリーブを付けてあげますよ」というオファーがありました。無料ではないのですが、22ドル相当のを2セントで提供しますということで実質無料と同じのオファーでした。

最初の注文分

「じゃあ、それで買うことにするからどうすればいいの?」と聞くと、「これから私が注文を代わりに入力をしますのでまずはお名前は?」でそのセールスの人に言われるがまま(実際は文字チャットですが)に返事して「お支払い金額は2,000何某ドルになります」。ここでデビットカードの出番です。「クレジットカードでのお支払いですね。番号は?カード上の名前は?」と順調に進んでいって注文完了しました。すぐに別の窓で開いているメールボックスに注文確認メールが届きます。「メールが届いたみたい、ありがとう。」でチャット終了。

一応印刷しておくかとプリントアウトし、それを眺めてみてはたと気がつきました。品名にオレンジって書いてある!Yoga 2 Proにはオレンジとシルバーグレーの二色があるんですが、チャットの時にセールスの人が注文機種確認の時にオレンジと書いたのを見過ごしてしまったみたいです。欲しかったのはシルバーグレーだったのに。あわてて注文変更依頼のメールを出したのが6月16日の真夜中零時頃。翌朝まで返事来ないだろうなーとLenovoのサイトをうろうろしてたらまたセールスからチャットの呼びかけが。今までこの手のサイトでいらないチャットを呼びかけられて邪険にしてたのに、今回ほどありがたいと思ったことはありません(笑)。「さっきYoga 2 Proを注文したところなんだけど、間違ってオレンジを注文したのでシルバーグレーに変更してもらえませんか?」すると驚きの返事が。「一度発注された注文は内容変更が一切できません。唯一とれるオプションは一旦注文をキャンセルしてから新たに正しい注文をすることです。私は注文前のお客様担当ですので注文のキャンセル作業はできません。ポストセールス担当にコンタクトを取ってください。電話番号は云々…」とのこと。

キャンセルと発注が2回発生

まあ、そういう風にシステムが作られているので多分仕方ないんだろうなーとその時は思いました。翌朝、メールの返事がすぐには来なさそうな予感がしたので電話しました。やはりチャットで予習したとおり、一旦キャンセルして再注文の流れだと言われ、担当者に代わってくれました。その担当者にまた同じ説明をしなくてはいけなかったのはまあお約束なので置いておいて、担当の人は「分かりました。前の注文はキャンセル処理します。新しい注文をここでお伺いします。」とまた昨夜と同様に名前からカード番号から訊かれて答えておまけのパソコン用スリーブも追加して、「お支払い金額は2,000何某ドルになります」。あれ?色を変えただけなのに金額が前より少し高くなっています。おまけのスリーブが2セントではなく22ドルで計算されているようです。「えっと、このスリーブはおまけで2セントのはずなんだけど・・・」と訂正をお願いしたそのタイミングで私のメールボックスにその多くなった金額の注文確認メールがもう届いてしまいました。そしてその事を電話の向こうの担当者に伝えると「それは訂正するからちょっと待っててくださいね~」と言われた数秒後に電話が切れました。

まあ電話が切れてしまうことはままあるのでしばらく待ちましたがかけ直してきません。こちらからまた電話してみると今度は混んでるのでマテ!とずっと保留の音楽を聞く羽目になりました。かなり待ちましたが結局根負けして受話器を元に戻すと新たな注文確認メールが届いているじゃないですか。正しい金額の正しい注文内容で。

それと一緒にさっき電話で話していた担当者からもメールが来ています。曰く「途中で電話が切れましたが、最終的な正しい注文は銀行振り込み扱いで処理しておきましたのでもしクレジットカードで支払い変更したい場合はここに電話ください」。

また別のところに電話するのも疲れるので、最後の正しい注文の支払いはLenovoのサイトを探して振込方法とか見つけて銀行振り込みで済ませました、2,000何某ドルを。

瞬間総支払額が…

さて、この時点で私の銀行口座からは一番最初の間違えたオレンジの2,000何某ドルと、おまけが22ドルになってしまったシルバーグレーの2,000何某ドルをデビットカードで支払っています。最後の正しい注文分は多分口座の残高不足でデビットカードで引き落とせなかったんだと思います。これは銀行振り込みでやはり2,000何某ドル払いました。つまり私の口座から合計6,000何某ドルが消えたことになります。

メールをくれた担当者にメールで「前のふたつの注文は確実にキャンセルされたよね?」と確認したら「片方がキャンセル間に合わずにもう出荷されてしまった、でも途中でホールドするように処理する」とかとか色々すったもんだがあったのですが、最終的にはパソコンは最後の正しい注文分の1台だけが届きました。

ちなみに、Lenovoでは品物が届いてから14日以内であれば理由を言うことなく返品して100%返金してくれるので心配はしていませんでしたが、やはり手間は手間なので出荷途上でストップかけてもらえたのは助かりました。

返金処理

出荷前に注文をキャンセルできた分は比較的早い内に返金されました、というか口座上で保留扱いでロックされてた形の金額分がロックが外れて開放された形でした。口座の取引表示上は今の時点で消えて何もなかったことになっています。出荷途上で止めた分は実質的に返品処理として扱われたみたいで、一旦口座から引き落としされ、その後返金した形になったようです。これは取引表示上残る形になりました。結局全部の返金までおよそ10日かかりました。

教訓

ということで先週の金曜に最後の返金があったので自戒を込めて今日ここにメモ。

クレジットカード払いだと実際に購入者の口座から支払いが行われるまでに時間差があるので、注文変更に伴う新たな支払いとキャンセルはその間に解決されてしまうので目に見える影響はほとんど無いのですが、デビットカード払いだと注文した瞬間に口座から決済されてしまい、それをキャンセルした分の返金が遅れて行われるので、発注とキャンセルした回数だけ瞬間総支払額が膨れ上がることになります。

教訓:注文はくれぐれも気をつけて間違いのないように心がけましょう。

 

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